第11号 2007年5月10日
★緑がまぶしい季節です。


 

 山の木々の芽がいっせいに吹き、一帯は緑色の空気に包まれています。一年で一番気持ちのいい季節です。
  青々と育った牧草の刈り取りが始まりました。

 
★新入社員、ユキちゃん。



※写真はユキちゃん。
作業は真剣です。

 

 昨年の牧場に研修にやってきていた中山友希(なかやまゆき)さんが、山口県立農業大学校を卒業し、なんとうちの牧場に4月から就職しました。

 昨年の8月上旬に2週間、泊り込みで研修に来ていました。その際に非常に一生懸命取り組む姿勢に感心しており、子供たちや、おばあちゃんとも仲良くしていて、こんな人がうちにいたらなあと思っていました。研修が終わって、本人から卒業したらうちに就職したいとの話を聞いたときも、まさかとは思っていましたが、時間がたつにつれ話が本格化していきました。

 昔から動物が大好きで、子供のころから何らか動物にかかわる仕事につきたいと考えていたとのことで、本人や親御さんとも十分話しをして、正式に卒業を待って就職の運びとなりました。

 3月下旬から、別棟の部屋を片付け、新しい畳を入れて友希ちゃんを迎える準備をしました。今は、毎日5時に牛舎に行き、掃除や子牛の世話、搾乳の手伝い空いた時間には、草刈りや椎茸を取りに行ったりして大活躍です。一緒に仕事をし、ご飯を食べすっかり家族の一員となっています。

 牧場の仕事は、力仕事も多く男の仕事という先入観があります。実際、研修生のほとんどは男性ですし、何がしらの形で農業や酪農の経験がある場合が多いのですが、友希ちゃんは、サラリーマンの家庭で育ち、大学に行くまでは農業の経験もまったくありません。

 しかし、彼女には、しんの強さと新しい分野に対するフレッシュな目線があります。また、男性には無い、女性特有の細やかな視点もあると思います。

 長い間、ひとつのことに取り組んでいると自分の理屈や経験でのみ物事を考えるようになり、新たなことにチャレンジする気持ちはだんだんと薄れてきます。

  彼女には、消費者に近い目線からフレッシュな感性で、牧場の仕事を見てもらいたいと思います。新しい力を迎えてまた新たな気持ちで、また前に進んでいきたいと思います。

 
★5月5日は、「こどもの日」








 

 今日は、5月5日こどもの日です。

 当たり前ですが、牛にとってゴールデンウイークは関係無く、朝晩には必ず搾乳をしなければいけません。自分が子供の頃のことを考えてみると、どこか遠くに連れて行ってもらったような記憶は余りありません。むしろ、ほぼ毎年、父と牧草畑にいったり、子牛の世話などをしていたような記憶があります。

  子供の頃は、きちんとカレンダーどおり休みが取れる家庭を非常にうらやましく思っていました。学校でゴールデンウイークにどこに行ったという話をきくのがいやでたまらないときもありましたし、子供のことより仕事が大事なのかとありました。

 しかし、自分が親になりその立場になってみるとその気持ちが少しは分かります。

 どこかに連れて行ってもらって楽しい時間をすごすことも大事ですが、親と一緒に汗を流す中で「頑張った」とか「今日は、お前が手伝ってくれてはかどった」などといわれ感じた、心地よい疲れや、なんともいえない達成感は今でも覚えています。

  いつもの仕事も自分が手伝うことで、少し早めに終わり早めに夕食の時間を迎える、それだけのことですがいつもと違ったことを覚えています。きっと、自分の親も我が子に一緒に仕事をすることを通して、何かを伝えたかったのだろうと思います。また、親にとって見れば、子供と一緒に仕事ができる数少ない時間だったのかもしれません。

 今日はこどもの日。黒川温泉の旅館組合のイベントで子供限定で「山吹色のジャージー牛乳」が配布されました。今日は、いつもにもまして多くの観光客、親子連れがおり、旅館組合の事務所の前で牛乳やヨーグルトを一生懸命に振っている子供さんが見受けられました。

  (山吹色のジャージー牛乳は、「良く振ってお飲みください」と注意書きがあります)親子で1本の牛乳を交互に飲んでいる姿もありました。うちの牛乳が、親子のきずなをより強くする手助けができればいいな、と感じたこどもの日でした。 




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