ジャージー牛乳の一大生産地として知られるようになった阿蘇・小国。今、この地に生まれ育った一軒の酪農家が、自らの想いを形にするために新たな試みを始めました。

 その1つが、65度という低い温度で連続的に30分をかけて行う低温殺菌の採用。加熱による成分変化が少ないため、牛乳本来のうまみと香りが消えず、たんぱく質やカルシウムなども体に吸収されやすいまま残ります。乳酸菌も生きたまま、搾りたてに近い牛乳になるのです。

 また、市販されている牛乳のほとんどが、日持ちをよくするために脂肪分を均一化する加工(ホモゲナイズ)されているのに対し、乳脂肪に手を加えないノンホモゲナイズ製法を採用。そのため、脂肪分が固まりやすく、ミルクラインと呼ばれる塊になりやすいのですが、加工されていない分、より自然に近いものになります。

 いずれの製法も、牛乳自体に高い品質が求められ、手間とコストがかかるもの。しかし、あえて選択したのは、“効率”より“質”を追求した結果。本物のジャージー牛乳を追求したいという一人の酪農家の熱意です。
 
   
「山吹色のジャージ牛乳」は「ゴールデンミルク」と呼ばれるジャージ牛乳本来のコクとクリーミーさの追求はもちろん、“身土不二”の考えから生産地に近い黒川温泉限定で飲んでいただくことにこだわった牛乳です。
  濃厚でほんのり甘く、どこか昔なつかしい味がします。黒川温泉郷を包む、山の息吹(いぶき)、生命力に満ち溢れた牛乳、それが「山吹色のジャージ牛乳」です。
     
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